2012年7月18日水曜日

「法社会学」とは

棚瀬弁護士は「法社会学」の専門家ですが,法社会学とはどのような学問なのですか,という質問を受けることがあります。
 第2版が最近出版された村山眞維・濱野亮『法社会学』(有斐閣,2012年)では,次のように定義されています。

 法社会学は,社会現象としての法の存在形態や作用,および法と他の社会現象との因果関係を経験科学の方法を用いて解明しようとする社会科学の一分野である。
 
別の箇所では,次のようにも言い換えられています。

 ルールを用いた社会統治の仕組みとしての法が,実際にどのように社会のなかで作動しているのかを,経験的社会科学の方法を用いて明らかにしてくのが法社会学である。法社会学は,法とその他の社会現象との因果的関係についての理論構築をめざすとともに,政策科学の発展にも貢献する。

 棚瀬弁護士の著作・論文リストを見てもらえれば,多様な社会現象を扱っているのがお分かりになると思います。http://www.law-t.jp/publications.html
前記の『法社会学』では,巻末に参考文献の解説が載っており,棚瀬弁護士が執筆・編集した本も紹介されているので,以下に引用します。

「棚瀬孝雄『現代社会と弁護士』(日本評論社,1987年)は,1980年代の日本の弁護士の状況を分析するとともに,そのあり方に批判的な立場から,新しい弁護士モデルを理論的に提示している。」
 「裁判に関連する主な研究書としては,棚瀬孝雄『紛争と裁判の法社会学』(法律文化社,1992年)と棚瀬孝雄(編)『たばこ訴訟の法社会学-現代の法と裁判の解読に向けて』(世界思想社,2000年)がある。前者は裁判所内外における紛争処理過程の理論的分析を行うほか,裁判の政治化現象についても分析を行っている。後者は,現代型訴訟のひとつの典型例である「嫌煙権訴訟」と「たばこ訴訟」を多様な観点から論じたものである。」

弁護士 茨木